Fusion360と3Dプリンターでバイク部品を自作【MotoGP風ハンドルスイッチ製作】

3Dプリント

サーキット専用のバイクを公道で走らせる為に保安部品を造っています。

前回はテールランプを造る途中でしたが平行してハンドルスイッチも造っています。

製作の為に車体からハンドル一式を外している状態なので走る事が出来ません。

いつでも走りに行ける様にハンドルスイッチから先に製作し
さっさと復旧させたいと思います。

コンセプト

せっかく自作するなら変わった物を造りたいです。

DUCATI デスモセディチのハンドルスイッチが前々から気になっていました

motoGP風のハンドルスイッチを造る事に決めました。

部品調達

右ハンドルには既にキジマのハンドルスイッチを使っています。

このプッシュスイッチ、部品単体で売ってないだろうか。

Amazonで探したところ6色セットで売っていました。
一緒にon/off式のプッシュスイッチも見つかりました。

この2種類のスイッチが使える筐体を造る事にしました。

簡易モデル製作

紙にイメージまんがを描いて

Fuson360で簡易モデルを作成

ender3 s1 proで印刷。

実際にハンドルに装着しては、変更の繰り返しを行い
ゴールへと近づける感じで造っていきます。

2種類のプッシュスイッチは本体の背の高さがそれぞれ違うので
背の高い方のボタンが嵌る様に筐体を造りました。

その時に応じて好きな方のボタンを選択できます。

スイッチ本体は筐体にタップを切りインストールします。

2ボタン式ハンドルスイッチ完成

変更を繰り返し、2ボタン式の筐体が完成しました。

これを元に左ハンドルに使える5ボタン式も造ります。

実際に2ボタン式ハンドルスイッチを左ハンドルに装着
干渉などの不具合を確認します。

ホットスターターノブが干渉します。
クラッチレバーにも近いので一番奥はプッシュボタンのみ使える仕様に変更。
筐体の高さを短くする事で干渉から逃げる事にしました。

各ボタンの高さも干渉を考えて調整します。

左ハンドルを出来るだけ真上からカメラで撮影し
その画像をFusion360に落とし込みボタン配置を決定していきました。

おかげで一発で納得いく筐体が完成しました。

インサートナットを筐体にインストール

筐体は2分割式になっていて
片側にインサートナットを仕込んであります。

たまたま自分が持っている半田ごてに温度調整機能がついているので
フィラメント造形の適正温度である200℃に加熱して
筐体にインサートナットをインストールします。

樹脂が溶けると部屋が臭いので風呂場で作業しました。
モバイル電源が活躍します。

インサートナットのインストール手順

まず、半田ごてでインサートナットを少し温めます。
樹脂が軽く溶ける程度にしておきます。

ピンセットでインストールする穴へナットをセットします。
ナットの位置が決まりやすい様に穴は面取りして造ってあります。

半田ごてをナットに押し当て、ボディにゆっくりインストールしていきます。
穴は全貫通にしてあるので溶けた樹脂は下に落ちます。

ナットが少し出た位置で半田ごてを離し
筐体をひっくり返して机に押し当てます。

これでナットの位置がツラいちに決まります。

急いて半田ごてを高温にしたら失敗します。
200℃以下で作業します。

5ボタン式ハンドルスイッチ完成

好きな色のボタンを嵌めて
配線を熱収縮チューブでまとめ
雨水防止のグロメットを付けたら
5ボタン式ハンドルスイッチの完成です。

ボタン構成は下記の通り

白:ホーン
黄色(上):右ウィンカー
黄色(下):左ウィンカー
赤:ハザード
青:ライト点灯

ボタンの高さ位置が良い感じに造れました。
たとえば青ボタンを押した時に黄色と赤が邪魔しない様にという感じです。

よく使われている市販のON/OFFスイッチとドッキングしても干渉しない様にも考えました。
ミニモトのカスタムなんかに使えると思います。

おわり

結構簡単に妄想を具現化出来ました。
このハンドルスイッチずっと眺めていられます。

これもヤフオクで販売してみようかと考えてます。

ハーネス作成は保安部品の最後の工程にとっておきます。

今回の購入品・使用機材

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